奥村一正特許事務所コラム

発明のポイント

2018.3.2

 「この装置をつくったから特許出願して」と、お客様にご指示頂いたことがありました。「この装置」とは何をどうするための装置なのかわからないので、質問を繰り返しながらようやく装置が何ものなのか理解することができました。また、お客様は、原理やアルゴリズムについての発明を特許出願するように望まれます。
 しかしながら、原理やアルゴリズムについての発明を特許取得することも重要ですが、ある部材の配置を従来の縦置きから横置きにした改善点の方が魅力的に感じたので、この点を発明のポイントにして特許出願したことがあります。縦置きを横置きにすることによって、装置全体で省スペースやコスト面の大きな効果があり、充分審査に耐えられると思ったからです。
 このように、部材の配置場所や向きを変えて想定外の効果があるなら充分特許取得することができます。そして、このような特許はだれがみてもわかりやすく侵害されても立証が簡単です。得てして発明者よりも第三者の方が客観的に発明を把握することができるものです。
 このような観点から特許出願する際には、できるだけ現物を専門家に見てもらい、発明のポイントを検討して特許出願することが重要です。

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