奥村一正特許事務所コラム

特許の話題

出願前調査のコツ(1)

2021.2.22
 特許を出願する前に、その分野の先行特許文献を調査することはたいへん重要なことです。しかしながら、慣れないと調査に時間が掛かりすぎたり、肝心の文献を発見できなかったりすることがあると思います。 この出願前調査を簡単にでき、しかもできるだけ漏れない調査方法をお教えします。それは、ずばり3近傍検索です。つまり、Aという言葉とBという言葉とCと… 続きを読む

出願前特許調査

2021.2.13
 特許出願の際、先行特許調査が必須です。先行特許調査をせずに、新規性を否定できる引用文献がいっぱいあるような請求項で出願すると、審査官はその出願人の全ての出願について、否定的な見方になってしまう傾向があるようです。そんなに時間をかけなくても半日も調査すれば十分です。おおよその先行技術が把握できれば、少なくとも新規性が否定されるような請求項… 続きを読む

何のために特許出願する?

2019.9.2
時々、このような質問を受けることがあります。私の経験では、このような質問をされる方は、決して特許の意義が理解できていないわけではありません。恐らく、多くの方は特許出願~権利化に投資する費用と効果が頭の中で結びつかないのだと思います。事業をする上で、商品や技術を模倣された場合、開発に費やした費用や時間が無駄になってしまうことがあります。その… 続きを読む

定額制の特許出願~登録

2018.10.12
初めて特許出願をするときなど、費用がわかりにくく不安を感じたことはないでしょうか。このたび、弊所は株式会社パテンション(https://patention.jp)と提携して、希望される出願人の方に対して、定額制の特許権取得を推進することになりました。特許権取得には年単位の長い時間がかかるため、目の前の手続きを行うたびに当該手続きに対する費… 続きを読む

賢く特許をとる方法(その2)

2018.7.24
前回のその1では、先行文献との差別化、効果について当初明細書等を充実させることを述べました。今回も当初明細書等についてです。審査を受けて、たいていの場合、拒絶理由が通知されますが、新規性、進歩性以外の記載要件(特許請求の範囲や明細書における書き方)での拒絶理由は、無駄に時間とお金を使うことになり賢くありません。例えば、記載されている内容を… 続きを読む

賢く特許をとる方法(その1)

2018.7.3
賢い特許をとり方は、審査官の審査における思考に沿った特許明細書であることが必要です。すなわち、賢い特許のとり方の1番目としては、先行文献との構成上の違いとその違いによる効果を明確に訴求することです。例えば、特許出願が初めてかあまり数多く出されていない方の場合、ゼロから発明に至った動機や経緯を熱く語られ、特許明細書にも記入するように要望され… 続きを読む

特許検索

2018.6.26
新商品を開発すると、他社の特許を侵害しないか気になることがあると思います。また、新商品の技術に関する特許を出願する際に、特許性の調査のために先行特許文献が気になることもあると思います。そのような場合、簡単に検索できるツールがあります。特に、現在有効な他社特許の検索には、パソコンで特許庁のサイトを開いて、J-Platpatというバナーをクリ… 続きを読む

発明のポイント

2018.3.2
 「この装置をつくったから特許出願して」と、お客様にご指示頂いたことがありました。「この装置」とは何をどうするための装置なのかわからないので、質問を繰り返しながらようやく装置が何ものなのか理解することができました。また、お客様は、原理やアルゴリズムについての発明を特許出願するように望まれます。 しかしながら、原理やアルゴリズムについての発… 続きを読む

実用新案と特許

2018.2.4
 ときどき実用新案の出願相談を受けることがありますが、私は、できる限り特許で出願することをお勧めしています。 実用新案は無審査で登録されますのでたしかにハードルが低いですが、権利行使にあたっては特許審査と同等の技術評価書の作成を特許庁に依頼する必要があります。技術評価書作成における審査は、特許審査に比べて甘いことはなく、特許と同じレベルで… 続きを読む

セミナー講師を務めました

2017.12.17
先日、東京でセミナー講師をしてきました。年末の忙しいときにもかかわらず遠方からも聴きにきて頂きました。ありがたいことです。私が審査官経験者ということがあって、セミナーででる質問は審査官に対する対応の仕方が多く、この点について悩んでいる方が結構おられることを感じます。審査官は権力を持っているので不利な処分をされないように注意深くなることは仕… 続きを読む
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